2023/04/06 11:31
チャリ革(茶利八方・阿波松煙墨染)を使用したウィングチップです。
手揉み、天日干しの工程を繰り返し行い、独特の凹凸を生み出した茶利革に徳島の名工による染めを施した革になります。
渋くてカッコイイ日本独自の希少な革です。
墨染めは色落ちしますがそれも楽しんで頂きたく思います。
墨染めは色落ちしますがそれも楽しんで頂きたく思います。
お手入れについて。
墨染め特有の色合いが魅力ですが、色落ちします。
リムーバーを使う際はご注意ください。墨染めの黒い色をとりすぎないように程々が良いと思います。
また、黒や焦茶のクリームを使えば濃いく育てられますが、色を入れすぎるとこの墨染めの風合いがなくなります。
じゃあ、無色のクリームだと?表面の色が段々抜けてきます。
どうすればいいねん?って感じですけど、自由に愛情込めて育ててあげてください。
山羊革(ゴート)なのでブラッシングのみでも十分にツヤがでます。
コバ周辺の砂や細かいホコリなどもブラッシングで掻き出しておけば完璧です。
ひどい汚れでない限りはリムーバーも頻繁にやる必要はないと思います。
過保護にする必要はありません。しっかりと履いてあげるのが一番のメンテナンスになります。
表面が乾燥してきましたら、乳化性クリーム等でお手入れしてください。
厚塗りにならないように、薄くムラなく塗り込んでから10分程放置。
それから、しっかりとブラッシング!力は入れないで摩擦熱を起こしてください。
最後に余分なクリームを布などで拭き取ってください。
表面がベタついているままで履くとゴミや埃が付着しやすくなりますので、サラッとしているけど潤っている状態を目指してください。
コレはどの革の靴でも同じです。
このやり方はピカピカにする鏡面磨きとはまた別の基本的なメンテナンスです。
まぁ気が向いたらブラッシングだけでもやってあげてください。
もしくはウチに持ってきてください。
それからコバ周りやヒール周りのこの白く加工した部分。
これも気にせずお手入れしてください。アッパーと一緒にブラッシングしても大丈夫です。
スチール取り付け可能です。
ハンドソーン製法10分仕立て
アウトステッチは約2mm幅のステッチを手縫い。機械縫いではなかなか出せない細かさだと思います。
スペードソールでボリュームを出して、べベルドウェストでエレガントに仕上げました。
蚤の市でビスポークのビンテージ靴みつけた!みたいなやつです。
ちなみに、ブヒのビンテージシリーズは復刻とかではなくて
使い込んで育った感じとか、古いものの良さとか、汚れとかシミとかも全部。
そうゆうのをひっくるめた意味での「ビンテージ=古いもの」と思って作っています。
新品にはない哀愁漂う雰囲気や経年変化などが好きなんです。
大切に愛用した上での傷や汚れってむしろ愛おしいような気がします。
なので、この靴は元々は黒の靴やったのに履き込んでいるうちにこんな風に育ったでーみたいなことのビンテージ。
経年変化して色が抜けてこんな素敵になったわーのビンテージです。
これを履きこんだらどこまで行けるか育てられるか、
数十年後、ほんまにビンテージになったときがたのしみすぎるなーと思います。