2023/04/20 17:00
岩シリーズも茶色でやると木材みたいになる。
とにかくこの風合いにハマっています。もうツルッと綺麗な仕上げでは満足できないような中毒性があります。
多数のかたが、普通の仕上げがいい。って言ったとしても、コレはもう好きなのでやりますよ。しつこく。
ほんで、この感じを見て「ブヒっぽい靴やなー」と思ってもらえるようになれば大満足です。
そもそも革のヒールは木と間違われることもあるので、似てるんでしょうね。
で、コレもやっぱり木っぽいし木と間違えてもらえればいいと思っています。
茶色の濃淡にほんのりグリーンが混ざるのが良いですよね、大好物です。
「カビみたいにしよう!」そうするとこんな色。
本当にカビが生えてたら間違いなく、ぎゃー!と言って触るのもイヤなのに。
それでも、カビみたいとか錆びの色とか、汚れた、朽ちた、不揃いとか凸凹。
剥がれたペンキとかトタンのサビとか。岩に生えた苔とか、穴の空いたバケツとか。
そんなものたちが、たまらないんです。
時間が経って朽ちたものや、経年変化したものたち。
その本物には敵わないやろうけども、その美しさを靴に何とかどーにかこうにか!表現したら面白いなーと思うのです。
ヒールとソールもてんやわんや!
これ写真やと色がキレイに出過ぎてしまいました。もうちょっと良い色です。ほんまです。
とにかく狂ったようにグリーンとオレンジを配置。見覚えのあるあのソールです。
前回同様、これで滑り止めは抜群。容易に張り替えはできませんので、限界まで履いてからのお修理が良いと思います。
カデノン製法とステッチ。
すくい縫いのチェーンステッチ(茶色と生成りとキャメルの3色のやつ)
出し縫い①チェーンステッチ(グリーンと生成りのやつ)
出し縫い②シングルステッチ(生成りのやつ)
このような構成になっております。気になる人は目を凝らして見てみてください。
まぁ何となく仕組みはどーでもいいけど「格好良いやん」ってのも最高に嬉しいです。
アッパーはまさにフランキー!!
このアッパーはフランキーの原点に戻って作りました。
ビンテージブーツのパーツたちを組み込んでいます。よくよく見るとブーツの頃の片鱗があちこちにチラリしています。
パズルみたいにパーツを組み合わせていく作業は時間がかかりますがとても楽しいものです。
古いものが混ざっているので、新品!とは言えないような風合いになるところがフランキーの醍醐味。
元々のミシン目なんかも手縫いで拾ってデザインにしていきます。
左右はもちろん同じにならないし、同じものは二度と作れないところが大好きです。
ブーツやのでイカつさやゴツさもアリアリでしょう。
自分が履いた感じ、重さはそれほど気にならないかなーといった印象です。
やや硬いのはいつものことやし、最初はこんなもんだと思います。
ソールもアッパーも馴染むのが楽しみですね。
パターンはMICK 7と同じです。内羽根です。割とスッキリ履けてボリュームも満点!って感じです。
いつものように自画自賛になるのですが、最高です!
ものすごく好きなのが出来ました。
たくさん履いて育ててください。履けば履くほど格好良くなること間違いなしです。