2026/05/21 18:35

ファスナーが好きすぎてこんなサボできました。


久しぶりのゲレーロですが、このデザインは何年か前から考えていてサンプルも履き倒しています。
もうファスナーありきなのでほとんどファスナー探しに時間を費やしたようなもんです。


■ファスナーのこと
1930~50年代の素材や製法をリアルに復刻したファスナーです。
アメリカのミリタリーやワークウェアの雰囲気があります。

「ブーツにつけるやつ」で使用しているYKKのエクセラファスナーは滑りがよくて金具も細部までキレイで加工していても質の良さを感じまくる最高のファスナーです。

今回使用したこれは”かっこよさ!”に惚れました。見た目、と言ってはアレですが留めの金具や引き手など細部までこだわったデザイン。ビンテージのアレやこれやを見てきて”かっこいいなー渋いなーこのファスナー”とまじまじと見ていたあの雰囲気を再現してくれています。

使い始めはやや固いかもしれません。
無理矢理に力ずくに引っ張るのははおやめください。
特に履いてから引き上げる時は要注意です。やさしくお願いします。


このファスナーの最大の特徴はエレメントにメッキ加工を施していないので経年変化します。
最高です。経年変化してくれます!

くろい方は、表面のくろがはげてきて金属の色がチラリチラリしてきます。想像しただけで最高です。
アーロンの時もそのようなバックルを使用しました。好きなんです。使うごとに変化していく金具たちが。
金具はくろ塗り、テープはカーキ色。

で、ゴールドの方は真鍮かと思いきや真鍮ではないのですが、育ちます。アッパーと一緒にググッと味が出ます。これもまた最高です。あと個人的にこのやる気のないクルリンパみたいなデザインが好きです。
金具はゴールド色(合金)、テープはアイボリー色。


あとねー、テープは強度の面からポリエステルを選びましたが、本当は綿テープにしたいです。
綿テープでも作ってみようかな。やりたいな。綿テープの風合いかっこいいんですよ。ねー。


ファスナーにそれほどこだわりがない方は何言ってんだかもしれませんが、ファスナーのこといろいろでした。
このシリーズはまた作る予定ありありなので、また色々なファスナーと格闘するのが楽しみすぎます。


■アッパーのこと
[くろ]
 ロー引きビンテージ:段々とツヤが出てきます。ブラッシングして育ててください。
 厚み 約2.5mm / 牛革 / コンビ鞣
 硬さ 普通

[ベージュ]
 ビンテージ感あふれるプルアップレザーです。使い込むほどに味わい深い色に育ちます。
 厚み 約1.8-2.0mm / 牛革 / 植物タンニン鞣(バケッタ製法)
 硬さ 柔らかめ

くろとベージュでアッパーの厚みや柔らかさが異なります。
くろはがっちりフィット、ベージュはやさしめフィットです。
ベージュの方は結構柔らかいので履いているうちにサイズ感もやや伸びてきそうです。



■ソールのこと
Dr.Sole Cushion Sportsman
2021のゲレーロでも使用しました。

軽量で弾力性のあるソールになります。耐久性も良し。
あと横から見た時のシルエットがぬぼーっとしてなくて好みです。

くろにはくろを、ベージュにはアイボリーをつけています。


■サイズ感のこと
25/26/27cmの3サイズです。サボで先芯もないので捨て寸は5mm。
感覚的にはいつもより小さいような見た目です。
ファスナーでガチッといくので紐靴みたいに調整もできません。
(ちなみに紐で締めるタイプのサボも計画中です♪)

参考までに
[足長 250mm ボルジョイント240mm] が履いた場合
・25cm→ ピッタピタ。薄めの靴下で丁度良い。冬の分厚い靴下はきついかも。
 ファスナーを開けないと履けません。ファスナーを半分くらい開けてラフに履くのもできます。
 革が馴染んでくればとても良さそう。

・26cm→ 余裕ある。分厚い靴下でもいけそう。
 ファスナーを開けなくても履けます。
 窮屈なのが苦手なのと足元にボリュームあるのが好みなので良き。
 25.5cmかなーくらいの方はこっちが良いかもです。

[足長 275mm ボルジョイント254mm] が履いた場合
・27cm→  入るけどファスナーが閉まりません。
 普段27.5cmの方はこんな感じになりそうです。すこし残念。


今回はかかと周りに高さを出しているので足長がはみ出て履くこともできません。
大きいサイズさんはごめんなさい。

あと、中敷きを半分仕込んでいます。
これ用にレザーを加工して敷いてフィット感が増すようにしています。
これで本当にピタピタです。
木型の形はぺちゃっとしているので余裕ありありと思いきや履いてみると結構密着です。

それでも足の薄い方や細ーい方はそうもいかないかもです。

いつもより靴っぽい感じやけど
楽に履けるのに脱げにくい
フィット感を目指しました。

それとファスナーの裏にはベロをつけています。
サンプルで履いていた時にファスナーが足の甲にあたって痛いなーと思って。
なのでベロでカバーしています。


■最後に
あのーいつもそうなんで当たり前すぎて書くのを忘れかけました。

ハンドソーンノルベジェーゼ製法(10分)です。

この太めのチェーンステッチも主張しすぎないけど存在感ありなアウトステッチも、もちろん手縫いです。
大汗かいてとっても疲れる糸作りも何十本とやりました。やっぱりこの糸が格好良いからです。
シンプルやけどもこの手縫いのステッチたちがあってのゲレーロなのです。

これもいつも書いていますが、ハンドソーン製法なので中底が落ちてサイズ感が大幅に変わることもありません。穏やかに足に馴染んできます。なので履いてください。

履いて履いて履き倒して!あなただけのゲレーロに育ててください。よろしくお願いします。

制作過程も撮影しましたので良かったら見に来てください。